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救難飛行艇任務を再開 海自岩国

 海上自衛隊岩国基地(岩国市)は30日、昨年4月に発生した高知県沖での離着水訓練中の事故を受けて自粛していた救難飛行艇US2の任務を、31日に再開すると発表した。

 任務を再開するのは、同基地に配備されている4機で、昨年7月から段階的に訓練飛行を始めていた。海難事故の対応や離島、船舶での急患輸送などを担う。

 事故は同4月28日に発生。エンジン四つのうち一つが波をかぶって使えなくなったため、残る三つでの離水(3発離水)を試みた際、適切に操縦できず機体が海面に衝突。搭乗員5人が軽傷を負った。

 事故後、海上自衛隊は3発離水の操作手順などのマニュアルを見直し、搭乗員の訓練を実施。安全運航に支障はないと判断し、任務再開を決めた。第31航空群の園田直紀群司令は「国民の皆さまに大変な心配をお掛けし、心からおわび申し上げる。任務再開に当たり、いっそうの航空安全に努める」とのコメントを出した。

(2016年3月31日朝刊掲載)

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