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旧海軍グルメ 呉で復活 給糧艦の菓子や工廠の弁当など10種 地元7店再現 あす催しで販売

 旧日本海軍の給糧艦「間宮」で作られていた菓子や呉海軍工廠(こうしょう)の弁当がよみがえる。呉市宝町の大和ミュージアム前で24日にある「アッタラシイ呉菓子大博覧会」で販売する。(今井裕希)

 巡洋艦「青葉」のコロッケ、同工廠の購買所で販売していた日の丸弁当など10種。長崎市の海軍史研究家斎藤義朗さん(43)が「海軍二等主計兵調理術教科書」や元乗組員の証言などを基にレシピを決め、呉市内の7店が試作を繰り返した。

 街の歴史を生かし、魅力を再発見する目的で、大和ミュージアムの土産物開発に携わる団体ブループロジェクトが企画した。

 呉市本通の「メロンパン」は、「間宮」で作られていた「ウヅマキ型スネキパン」を1カ月がかりで作った。直径約13センチ。きび砂糖を使い、干しぶどうを入れる。中塩愛子副社長(40)は「懐かしい甘さが特徴。乗組員のことを想像してもらえたら」と話していた。

 博覧会は午前10時~午後3時。入場無料。陶芸やキャンドル作りができるワークショップコーナー、雑貨店も並ぶ。

(2016年4月23日朝刊掲載)

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