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被爆電車に乗って復興学ぶ 広島市内

 原爆投下後の惨状や復興について、被爆電車に乗って学ぶ催しが23日、広島市内であった。被爆当時の紺とグレーの塗装を再現した車両を2回運行し、家族連れたち計約30人が乗車した。

 広島駅を出発し、広電西広島で折り返して原爆ドーム前で降りるコース。1945年8月6日に江波(現中区)で被爆し、2006年まで現役だった653号が走った。車内では、爆風で倒れた車庫の様子などをポスターで紹介したり、被爆証言を大型モニターで流したりした。記念品も配られた。

 広島電鉄と中国放送が昨年に続き企画し、24、29、30日も2回ずつ運行。参加募集は終わっている。8月と11月にも予定している。乗車した安佐北区の池岡幸雄さん(65)は「電車に揺られるうちに、原爆の犠牲者や復興に尽力した人の思いが伝わってきた」と話した。(土井和樹)

(2016年4月24日朝刊掲載)

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