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広島の平和公園 バリアフリーは 市民団体が調査

 市民団体「障害者と家族のくらしと権利を守る広島連絡会」(広障連)は24日、広島市中区の平和記念公園と周辺のバリアフリーの整備状況を調べた=写真。障害者への差別的扱いを禁じて公的機関に必要な配慮を義務付ける障害者差別解消法の施行などを受けて企画した。

 障害者とその家族、介助者たち約80人が参加。8班に分かれて公園内の通路や平和大通り、周辺施設などを点検した。車いすで通路やスロープを通り、段差の高さや斜度を計測したり、多目的トイレや音声案内の整備状況を確かめたりした。

 調査後の報告会では視覚障害者から「公園内の点字ブロックの整備が不十分だ」、保護者からは「多目的トイレのベッドが狭く、おむつ交換がしにくい」などの意見が出た。

 広障連によるバリアフリー環境の調査は1996年以来2回目。結果をまとめ、広島市や県などに改善を要望する。(根石大輔)

(2016年4月25日朝刊掲載)

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