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被害者団体統合 協議へ 大久野島毒ガス対策協 竹原

 大久野島(竹原市忠海町)での毒ガス製造に従事させられた被害者の団体と周辺自治体でつくる大久野島毒ガス障害者対策連絡協議会は26日、竹原市役所で代表者会議を開いた。9団体のうちの一つが解散したことを受け、残る団体は、統合に向けて協議する方針を確認した。

 7団体の会長が出席。市の担当者が「旧忠海分廠(ぶんしょう)動員学徒の会」が役員の高齢化や体調不良により解散したことを報告した。学徒の会の関係者は出席しなかった。

 各団体の会長は、それぞれの団体でも運営が難しくなっている現状を説明。「役員の後継者が見つからない」「解散せざるを得ない時期は近い」などと話した。各団体を連絡協に統合する案が出され、次回以降の代表者会議で話し合うことを決めた。

 県被爆者支援課は、被害者の集団検診について、移動の負担を減らすため、地域の医療機関での個別受診に切り替える案を説明した。(山田祐)

(2016年4月27日朝刊掲載)

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