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空手道場 平和の心鍛錬 「錬心館」 被爆アオギリ種植え

 広島市と福山市にある空手道場「錬心館」に通う児童と中高生計40人が28日、広島市安佐北区の市青少年野外活動センターで、被爆アオギリについて学んだ。29日まで同センターである合宿の一環として心も育てる。

 道場が招いた市民団体「広島アジア友好学院」の山田忠文理事長(70)=同区=が、平和記念公園(中区)の被爆アオギリの下で体験を語り、昨年7月に87歳で亡くなった沼田鈴子さんを紹介。被爆アオギリ2世の種を子どもに手渡し、「種には平和への思いがこもっている」と語った。

 子どもたちは早速、土が入ったコップに種を植えた。「沼田さんの思いを受け継ぐ」と福山市の旭丘小3年大平朋季君(9)。安佐北区の飯室小5年伊本圭吾君(11)は「大事に育てたい」と話していた。(有岡英俊)

(2012年3月29日朝刊掲載)

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