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低空飛行 写真で高度分析 浜田市議ら現地調査

 県西部で相次いでいる米軍機の低空飛行訓練を受け、浜田市旭自治区の岩倉初喜区長(64)は28日、昨年9月に撮影した米軍機の低空飛行訓練とみられる写真を公表した。写真を基に浜田市議らの調査団が同日、同市旭町で飛行高度を確認する現地調査を行った。

 9月13日午後3時45分ごろ、同市旭町木田の自宅近くの畑で撮影した。杉林の上や電柱越しに航空機の飛行を捉えた。浜田市旭支所は形状などから、米海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機の可能性が高いとみている。

 岩倉区長は農作業中、騒音に気付いた。機体を傾けて旋回する様子の写真もあり、岩倉区長は「2機で数分間、上空を何度も行き来した」と振り返る。

 撮影地点であった現地調査では、樹木や電柱などの目標物までの角度を測量。飛行高度を推測し、米海兵隊岩国基地への中止要請に役立てる。

 浜田市安全安心推進課によると、昨年9月13日は旭町内で4件の目撃や騒音苦情があった。市は昨年12月末、旭支所に騒音測定器を設置するなど、監視体制を強化している。(石川昌義)

(2012年3月29日朝刊掲載)

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