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弁当業者「オバマ特需」 警備担当警察官へ1日最大4000食 製造工場フル稼働で対応 オバマ氏27日広島訪問

 オバマ米大統領の広島訪問を控え、警備に当たる警察官の食事を提供する広島市内の仕出し弁当業者が特需に追われている。1日最大4千食の注文が入り、修学旅行客向けと合わせ、製造工場はフル稼働している。

 12都府県警の警察官が最大4600人態勢で警備する。22~27日の弁当は広島県警が一括発注し、市内の4業者が抽選で日別に受注した。広島駅弁当(東区)は3日分を担当。1食500円の弁当を1日千~1600食作る。製造ラインを通常より一つ増やして対応している。

 「100食単位の注文はあるが、千食を超える注文はめったにない」と兼定篤製造部長(42)。修学旅行のピークと重なり、従業員の配置や献立調整のため社内会議を繰り返す。

 訪問当日の27日に4千食の注文を受けたのは東洋観光デリカ事業部グルメサービス(西区)。4月の外相会合に続く大型の受注に松井勝伸主任(40)は「降って湧いたような注文」と大忙しだった。(永山啓一)

(2016年5月27日朝刊掲載)

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