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核燃搬出 質問相次ぐ 中電廃炉計画 市議会全協で説明 松江

 中国電力は27日、松江市議会全員協議会で島根原発1号機(同市鹿島町)の具体的な廃炉工程を示した廃止措置計画を説明した。市議会での説明は、13日の島根原子力発電対策特別委員会に続いて2回目。使用済み燃料搬出の実現性について、市議からあらためて質問が相次いだ。

 中電島根原子力本部の古林行雄本部長らが、1号機内の使用済み核燃料722体を2029年度末までに敷地外に搬出し、45年度末までに全作業を終えるとした計画を説明した。

 使用済み核燃料の搬出が、青森県六ケ所村の再処理施設稼働を前提としている点について、古林本部長は「現時点で稼働は十分に期待できる」と説明。市議からは「動かない可能性はゼロではない」などと、見通しへの懸念が示された。

 古林本部長は「世の中に絶対ということはない。動向をしっかり把握して対応したい」と答えるにとどまった。(松島岳人)

(2016年5月28日朝刊掲載)

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