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見つめたナガサキの姿 広島で「東松照明」展

 戦後日本を代表する写真家の一人で、長崎の被爆の傷痕を撮影した作品などで知られる東松照明さん(1930~2012年)。その仕事を振り返る特別展「東松照明―長崎―」が28日、広島市現代美術館(南区)で始まった。同館と中国新聞社の主催。

 没後、初めてとなる大規模な回顧展。長崎の光景を切り取った60年代から晩年までの350点が並ぶ。何年もかけて同じ被爆者や家族を追った代表作をはじめ、路上にある何げない物体を抽象画のように撮った色鮮やかな作品も。多様な表現が来場者を引きつけている。

 この日は同館で、東松さんの妻で東松照明オフィスINTERFACE代表の東松泰子さんと、文化人類学者の今福龍太さんの記念対談もあった。会期は7月18日まで。最終日を除き月曜休館。(森田裕美)

(2016年5月29日朝刊掲載)

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