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フォトやまぐち 硫黄島揺さぶる米軍機 陸上空母離着陸訓練を公開

 すさまじいごう音が体を揺さぶり、瞬時にタイヤの焼けるような臭いが漂う。在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は11日、東京都の硫黄島で空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)を公開した。

 米海軍厚木基地(神奈川県)所属の艦載機部隊は、2017年ごろまでに岩国市の米海兵隊岩国基地に移転する予定。日本政府は硫黄島に替わる新たな訓練施設の整備を検討中だが、決まらなければ硫黄島で訓練が続けられる見通しだ。

 移転によって、岩国基地や周辺では飛行訓練の増加が予想される。在日米海軍司令部作戦部長のジョン・ピタ中佐は「周囲に人口が密集する厚木基地よりも、滑走路が海側に移設された岩国基地のほうが、騒音に関わりなく訓練が安全にできる」と岩国移転の意義を強調した。(写真・天畠智則、文・野田華奈子)

(2016年5月31日朝刊掲載)

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