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海軍工廠空襲 犠牲者悼む 呉で慰霊祭 平和な未来誓う

 呉海軍工廠(こうしょう)への空襲で命を落とした動員学徒や女子挺身(ていしん)隊員たちの慰霊祭が22日、呉市警固屋の鍋山第一公園内にある殉国之塔前で開かれた。

 住民たち約80人と警固屋中の2年生26人が参列した。生徒は白菊をささげた後、全員で言葉をつなぎ、「生きていることに感謝し、平和な未来をつくっていく」と誓った。

 塔は1945年6月22日の空襲で亡くなった若者と工員たち計476人を慰霊している。慰霊祭は住民たちでつくる殉国之塔保存会が毎年営んでいる。

 塔建立のいきさつを毎年、同中で語り聞かせている近くの横間フキエさん(99)は「当時のことを知る人が減る中、若い人の参列はありがたい」と話していた。(小笠原芳)

(2016年6月23日朝刊掲載)

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