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黒い雨地域拡大 国に要請求める

 原爆投下後に降った「黒い雨」をめぐり、県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会は17日、安芸高田市と安芸太田、北広島町に対し、国の援護対象となる指定地域拡大に向けて国への要請を強めるよう文書で申し入れた。

 高野正明会長(73)=広島市佐伯区=たち4人が訪問。安芸太田町の小坂真治町長は「拡大につながるよう、県や広島市と連携したい」、北広島町の竹下正彦町長は「指定地域以外でも降った可能性がある。きちんと検証してもらいたい」と述べた。安芸高田市は市長が不在で職員が対応した。

 3市町は県、広島、廿日市市、府中、海田、坂町とともに2010年、指定地域の拡大を国に要望した。現在、地域拡大の妥当性を議論する厚生労働省の有識者検討会は大詰めの段階。連絡協は今後、他の5市町にも緊急の申し入れをする。

(2012年4月18日朝刊掲載)

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