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日積地区に国測定器を 米軍機騒音 柳井市、単独で来月要望

 柳井市の井原健太郎市長は27日、米海兵隊岩国基地(岩国市)の米軍機とみられる航空機騒音が頻発する日積地区への騒音測定器設置を中国四国防衛局に要望する考えを、市議会全員協議会で明らかにした。2017年ごろまでに予定される同基地への艦載機部隊の移転で「騒音が増大する」と判断した。

 7月14日に広島市中区の同防衛局を訪ね、要望書を提出する。騒音対策については12年から、基地関係県市町連絡協議会を通じて働き掛けてきたが、初めて市単独で要望する。井原市長は中国新聞の取材に艦載機移転を念頭に「要望を強める必要がある」と述べた。

 市は昨年11月、日積公民館に測定器を設置。3月末までの間、掃除機の音などに相当する70デシベル以上で5秒継続の航空機騒音を31回確認したが、市危機管理室は「国の測定器より精度が低く、参考値扱い」とする。

 市は、艦載機移転前の設置を防衛局に求め、実態把握や国による住宅防音工事の助成対象の判別などを進めるよう促す。国が設置した騒音測定器は現在、神代地区1カ所にある。(井上龍太郎)

(2016年6月28日朝刊掲載)

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