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核廃棄検証の会議開幕 東京 非保有国含む26ヵ国参加

 核兵器が実際に廃棄されているかどうか、核保有国と非保有国が共に検証する仕組みづくりを考える国際会議が28日、東京都内で始まった。「核軍縮検証のための国際パートナーシップ(IPNDV)」の全体会合で、日本では初開催。30日までの3日間、技術的な課題などを話し合う。

 オバマ米政権の提唱で昨春に初めて開かれ、3回目。米ロなど核保有5大国を含む26カ国と欧州連合(EU)から約100人が集まった。冒頭、黄川田仁志外務政務官があいさつし、「核なき世界」実現に向け、今後は多国間での検証体制づくりが不可欠になるとの見方を強調。共同で検討作業を進めることで「核保有国と非保有国の信頼や協調も育まれる」と指摘した。

 キャロライン・ケネディ駐日米大使は「オバマ氏はこの取り組みに新たな弾みをつけるため、広島を訪れた」などとスピーチし、成果に期待を寄せた。

 議論は非公開。7月1日にローズ米国務次官補たちが都内で記者会見し、成果を発表する。(田中美千子)

(2016年6月29日朝刊掲載)

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