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テニアンの生徒 原爆被害学ぶ 

 米自治領テニアン島のテニアン中高の生徒5人が20日、広島市中区の原爆資料館を訪れた。島を飛び立った爆撃機エノラ・ゲイが原爆を投下した広島の壊滅的な被害を学んだ。

 交流する安佐南区の広陵高の生徒が案内した。テニアン中高の生徒は、原爆投下直後の市街地を再現したパノラマ模型や被爆者の遺品などを沈痛な表情で見つめていた。

 高校2年のサマンサ・ウエディングさん(16)は「罪のない人々がこんな体験をしたなんて、とても悲しい。見聞きしたことをテニアンでも伝えたい」と話していた。

 一行は19日に来日。22日まで滞在する。両校は2005年に姉妹校提携を結んだ。毎年8月は、広陵高の生徒もテニアン島の慰霊行事に参加している。(野田華奈子)

(2012年4月21日朝刊掲載)

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