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　呉市宝町の大和ミュージアムの２０１１年度の入館者は、前年度比８・５％減の７４万７９８４人だった。開館した０５年度に１６１万４千人を記録して以降、６年連続のダウン。同館は東日本大震災による団体客のキャンセル、広島呉道路の無料化実験の終了などが響いたとしている。（滝川裕樹）

　開館７年目の昨年度は累計入館者７００万人を達成したが、単年度では前年度より約７万人減少した。

　同館は震災による出控えムードに加え、団体旅行での来館が多かった県外の自衛隊や警察、消防関係の減少が目立ったという。同館は「被災地の支援へ派遣された影響もあるのでは」としている。

　修学旅行生は１５・６％増の１万６７８４人。全体に占める割合は低いが、開館当初からほぼ倍増した。

　当初の勢いは落ちているが、呉市が開館前に設定した目標の年間４０万人はクリアしている。同館は本年度、企画展で市内の高校生以下を無料とするなどで来館者の増加を図る。

（２０１２年４月２２日朝刊掲載）