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新藤監督の100歳祝う 俳優ら200人が誕生会 

 広島市佐伯区出身の映画監督新藤兼人さんが22日、100歳の誕生日を迎え、東京都内で誕生会が催された。新藤さんは元気な姿を見せ、会場はお祝いムードに包まれた。

 近代映画協会のスタッフや、新藤映画に出演した俳優の津川雅彦さん、大竹しのぶさん、豊川悦司さんら約200人が出席。松竹の大谷信義会長が「日本の映画界に100歳の現役の映画人がいることは誇りで喜び」と祝福した。

 新藤さんは孫の風さんに付き添われ、車いすで登場した。用意されたケーキの前で「大げさなことになって」と恐縮した様子を見せた。会場を去る前には「これが最後の言葉です。どうもありがとう。さようなら」と冗談めかしてあいさつし、沸かせた。

 最新作「一枚のハガキ」の受賞続きで疲れたという新藤さん。この日は2時間の会を一度も中座せず、出席者と旧交を温めた。津川さんらから「120歳まで生きて」「再び現場で会いたい」などと声を掛けられていた。(守田靖)

(2012年4月23日朝刊掲載)

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