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被爆者 湯ったり 兵庫→広島 今年で25回

 広島市の原爆養護ホーム倉掛のぞみ園(安佐北区)に26日、兵庫県新温泉町から温泉の湯5トンが届いた。入所者約80人が入浴や足湯を楽しんだ。

 同町や湯村温泉観光協会の職員計5人が、タンクに入れて運んできた湯をホースで浴槽に張り、一部はバケツに移した。足湯に入った丸山ミツ子さん(88)は「肌がすべすべして気持ちいい」とほほ笑んでいた。

 湯村温泉は、胎内被爆した女性が主人公のドラマ「夢千代日記」の舞台。同町と同協会は、被爆者にくつろいでもらおうと、1992年から毎年8月6日の原爆の日の前に温泉の湯を贈っている。25回目。

 一行は26日、原爆養護ホーム神田山やすらぎ園(東区)にも5トンの湯を届けた。(中川雅晴)

(2016年7月27日朝刊掲載)

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