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　原爆の日に広島市の平和記念式典が営まれる中区の平和記念公園と周辺を、市民や市職員ら約３２５０人が２７日、ボランティアで清掃した。

　参加者は午前７時１５分に原爆慰霊碑に黙とう後、原爆ドーム周辺や緑地帯などに分散。ほうきで掃いてごみや枯れ葉を集めたり、植え込みの雑草を抜いたりして約１時間、汗を流した。

　ドーム対岸の元安川護岸では中消防団が放水し、参加者がデッキブラシでコケを落とした。１０年前から毎年参加している西区の被爆者、木村文彦さん（７５）は「８月６日を前にきれいになってうれしい。式典には孫と参列したい」と話した。

　清掃は市と市公衆衛生推進協議会が毎年呼び掛け、４４回目。（森戸新士）

（２０１６年７月２８日朝刊掲載）