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地方紙記者 ヒロシマ学ぶ 講座開始 8人が参加

 広島市主催のジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」が28日、中区の広島国際会議場で始まった。国内のブロック紙、地方紙の記者8人が参加。8月7日までの日程で、市内各地である平和関連行事や原爆の日の平和記念式典などを取材し、報道する。

 参加者は24~35歳。初日は開講式に続き、市立大広島平和研究所の水本和実副所長による「ヒロシマと平和について」を受講。原爆被害の実態や戦後の広島の歩みを学んだ。今後、被爆者の証言を聞くなどした後、取材活動に移る。

 参加者の多くは、オバマ米大統領の5月の広島訪問による影響を取材テーマの一つに挙げている。徳島新聞の大城咲記者(26)は「平和教育や、修学旅行生の意識にどんな変化があるのか興味がある」と話した。

 一方、静岡新聞の森田憲吾記者(35)は、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被曝(ひばく)した事件の記憶の継承に問題意識を持つ。「いかに次代に伝えるか、被爆地の取り組みを参考にしたい」と話した。(長久豪佑)

(2016年7月29日朝刊掲載)

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