×

ニュース

在外被爆者4人が和解 広島地裁

 国外居住を理由に健康管理手当の受給権を認められなかったのは不当として、中国や韓国などに住む被爆者や遺族が、慰謝料などを国に求めた広島地裁の集団訴訟は28日、原告4人について、国が被爆者1人当たり110万円を支払う内容で和解した。

 弁護団によると、和解したのは、広島高等師範学校(現広島大)に留学中に被爆した中国・南京市の王大文さん(86)のほか、台湾の被爆者1人、韓国の遺族1人、ブラジルの遺族1人。同種の集団訴訟で、中国に住む被爆者の和解は全国初という。

(2012年5月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ