×

ニュース

巡洋艦青葉の記念碑 除幕 呉の警固屋地区

 太平洋戦争中に呉市警固屋地区の沖で大破した1等巡洋艦青葉(基準排水量9千トン)の記念碑の除幕式が28日、同地区であった。地元自治会や元乗組員たち約200人が出席した=写真。

 巡洋艦青葉終焉之(しゅうえんの)地碑建設保存会の吉岡源之会長(82)が「碑を通じて悲しい歴史と平和の尊さを後世に伝えていく」とあいさつ。碑文を揮毫(きごう)した元乗組員の中曽根康弘元首相(94)は「国の為(ため)に散華(さんげ)された御霊(みたま)を思う度日本の舵取(かじと)りを支える我々(われわれ)の責任を感じる」とのメッセージを寄せた。

 青葉が大破した空襲では警固屋地区の住民3人も亡くなった。東京から出席した元乗組員の中野忠彦さん(86)は「地元の人々に申し訳なかった気持ちは今でも忘れられない。建立してくれたことに感謝している」と話していた。(加田智之)

(2012年5月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ