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上関原発 国に建設中止要請を 県に申し入れ書

 「原発に反対する上関町民の会」と「長島の自然を守る会」、山口県原水禁は30日、国に対する上関原発建設中止の要請など9項目を求める申し入れ書を県に提出した。

 町民の会会員の清水敏保上関町議たちメンバー15人が県庁を訪れ、新たなエネルギー基本計画で上関原発中止を明確にするよう国に要請▽自然エネルギーの開発やその支援充実▽予定地近くに生息する希少海鳥カンムリウミスズメの独自調査―などを求めた。

 商工労働部の小泉良理事は、建設中止の要請に「原発増設の計画は、国民的な合意を得ながら国が明確に示すべきだ。国の動向を注視する」と説明。生物調査については「事業者が適切な対応をしていると考えており、引き続き監視指導する」などと答えた。

 3団体側は「国が安全と言ってきた福島原発で事故があった。国や事業者がよいと言えばすむのか」などと県の姿勢を批判していた。

 町民の会は同日の席上、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働を認めないよう求める要請書と町民636人分の署名も提出した。(久保田剛)

(2012年5月31日朝刊掲載)

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