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　北朝鮮が日本海で潜水艦からミサイルを発射した２４日、山口県の村岡嗣政知事は記者会見で「県民に大きな不安を与え、国連安全保障理事会の決議にも違反している。とんでもない」と厳しく批判した。漁業関係者たちの安否を確かめ、被害は確認されなかった。

　午前７時１０分、ミサイル発射を知らせる総務省消防庁のファクスが県防災危機管理課に届き、県内全１９市町や１２消防組合・消防局などに転送した。日本海で操業する県内の漁船などに無線で連絡し、下関市と韓国・釜山市を結ぶ関釜フェリーや見島（萩市）の定期航路、大津緑洋高などが使う実習船の安全も確認した。

　島根県は、危機管理連絡会議を県庁で開き、県内の漁船や県の水産練習船に被害がないことや、中国電力島根原発（松江市鹿島町）に異常がないことを確認した。鳥取県の平井伸治知事は、県庁での情報連絡会議で「国際社会への大きな挑戦」と非難。県内の漁船や航空機に被害はないとの報告があり、ホームページを通じた県民への情報提供など態勢を再確認した。

（２０１６年８月２５日朝刊掲載）