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設計者親族に破片寄贈へ 原爆ドーム 広島大生、来月チェコ訪問

 広島市中区の原爆ドーム(旧広島県物産陳列館)の一部とみられる破片を収集する広島大の学生グループ「広島大学原爆瓦発送之会」は9月12~18日、同館を設計した建築家ヤン・レツルの母国チェコを訪ねる。レツルの親族と初めて対面し、破片数個を寄贈する。

 同大の研究員でグループ代表の嘉陽礼文(かよう・れぶん)さん(38)たち4人がチェコを訪問。過去2度の訪問で知り合った現地ガイドの紹介で、レツル氏のめいの息子に当たる70代男性に面会する。旅費は広島大が負担する。

 同大によると、同会は2010年ごろから、被爆当時は県産業奨励館だったドームの破片を近くの元安川で収集。原爆被害の大きさを示す物証として海外の大学に送るほか、広島大医学部医学資料館(広島市南区)にも展示している。(新谷枝里子)

(2016年8月30日朝刊掲載)

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