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核兵器の残酷さ子どもと考えて 山口でミニ原爆展

 広島、長崎の被爆の惨状や健康をむしばみ続ける放射線被害を伝える「ミニ原爆展」が29日、山口市大内御堀のゆめタウン山口で始まった。県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)の主催で、広島市中区の原爆資料館から借りたポスター約60点を展示している。9月1日まで。

 原爆投下の直後、橋のたもとでうずくまる市民や、焼け野原となった広島、長崎の市街地の写真が並ぶ。被爆後、白血病を発症して12歳で亡くなった佐々木禎子さんを紹介するポスターもある。

 3人の息子と立ち寄った、防府市岸津の主婦佐藤留美子さん(43)は「子どもたちが、少しでも原爆や平和について考える機会になれば」と話した。

 県内で亡くなった被爆者を追悼する「山口のヒロシマデー」の6日午後2時からは、山口市桜畠の県立大で被爆ピアノのコンサートを開く。入場無料。

(2016年8月30日朝刊掲載)

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