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戦争の悲惨さ次代に伝える 川口学区の住民ら体験記 福山

 福山市の川口学区まちづくり推進委員会は、第2次世界大戦経験者の証言をまとめた「私の戦争体験記」を発行した。戦争経験者が減る中、若い世代に戦争の悲惨さを伝える。

 川口学区に住む14人から話を聞き、多治米町史の記載の一部を転載した。福山空襲で「街は真っ赤になっていた」「焼夷(しょうい)弾のさく裂がまるで花火のようだった」といった証言を載せている。朝鮮半島で終戦を迎え、鉄道や徒歩、貨物船で日本へ帰ってきた話もある。

 福山空襲について寄稿した同委員会の河相喜久男会長(78)は「戦争を許さないという気持ちを次世代につなぎたい」と話す。

 A4判、40ページ。500部発行し、地元の小学校や市中央図書館に配布した。1部300円で販売する。問い合わせは川口公民館Tel084(953)2393。(細田一歩)

(2016年8月30日朝刊掲載)

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