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核なき世界 願う集い 岡山2世・3世の会が25日 被爆ピアノ演奏・体験証言

 岡山県内の被爆者の子や孫たちでつくる「岡山被爆2世・3世の会」は25日、岡山市北区石関町の県総合福祉会館で被爆ピアノコンサートと証言のつどいを開く。同会結成1年を前に、平和な世界を願う思いを広げようと企画した。

 被爆ピアノの管理・修復に携わる広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(64)が所有するピアノのうち、爆心地から約1・8キロ離れた同市中区千田町で被爆したピアノを使う。

 胎内被爆者でジャズピアニストの好井敏彦さん(70)=香川県坂出市=や山陽女子高(岡山市中区)の生徒が演奏。県原爆被爆者会の土屋圭示会長(88)による被爆証言や、2世・3世の会が制作に協力した人の顔形のピースマスク展示もある。

 2世・3世の会は2015年に設立し、会員は17人。県内の小学校や公民館などで親や祖父母の被爆体験を継承する活動を続けている。加百(かど)智津子世話人代表(67)は「被爆者の思いを伝え、核兵器や戦争のない社会をつくろうとの思いを多くの人と共有したい」と来場を呼び掛けている。

 午後1時半開演で、定員約300人。参加費500円。事務局の平井さんTel090(1357)3345。(加茂孝之)

(2016年9月23日朝刊掲載)

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