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市街地騒音 ほぼ同じ F35B岩国配備 国が予測図

 岩国市と山口県は23日、同市の米海兵隊岩国基地に2017年1月以降、最新鋭ステルス戦闘機F35B計16機を配備する米計画を巡り、国に文書で照会していた騒音や安全性など17項目の疑問点について、文書で回答があったと発表した。市と県は今後、この回答などを基に配備計画に対する考え方を示す。

 回答では、米国外で初の配備となるF35Bの役割について「日米同盟の抑止力を強化し、日本やアジア太平洋地域の安全に寄与する」と説明。安全性については「米政府が確認した上で量産が開始された」としている。現在、岩国基地に配備されているFA18ホーネット12機とAV8Bハリアー8機の機種変更と位置付け、飛行経路や訓練は現行の両機種と「ほぼ同様」との米側の見解を示した。

 回答とともに県市に提示された騒音予測図では、W値(うるささ指数)70以上のエリアで現在と配備後を比較。現機種に比べて離陸時は騒音値が若干大きくなるものの、着陸時は小さくなる。配備後の市街地の騒音は、現状とほぼ変わらないと予測している。

 配備計画は8月22日、国が県市に伝えた。今月27日の市議会全員協議会で、国の担当者が議員に説明する。(野田華奈子)

(2016年9月24日朝刊掲載)

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