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発掘現場を15日公開 原爆資料館敷地 広島市、説明会も

 広島市は28日、原爆資料館(中区)の本館敷地で進める発掘調査の現場を10月15日に市民に公開し、説明会を開くと発表した。被爆前に繁華街だった街並みの遺構や見つかった生活用品を通じて、かつての市民の営みとそれを消し去った原爆被害の実態を伝える。

 発掘は本館の免震工事の前に埋蔵物の記録を残すために市が市文化財団に委託。昨年11月に敷地(約2200平方メートル)東側から始め、中断を挟み、今月から寺や幼稚園が立ち並んだ西側を掘っている。

 15日の公開時間は午前10時~午後4時半。埋もれていた道の縁石などがあらわになっている西側のエリアを自由に見学してもらう。溶けたガラス瓶や歯ブラシなど、出土した生活用品の一部を特設展示する。説明会は午前10時半、午後1時、3時から各30分程度。開始時間までに集合すればだれでも参加でき、市文化財団の学芸員が遺構や被爆前の街の姿を解説する。

 小雨では実施し、荒天の場合は16日に延期する。市平和推進課Tel082(242)7831=平日のみ。(水川恭輔)

(2016年9月29日朝刊掲載)

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