×

ニュース

二葉あき子さん歌碑1年 平和願った歌 心新た 広島市東区でイベント

 広島市東区出身の歌手二葉あき子さん(1915~2011年)の歌碑建立から1周年を記念するイベントが28日、同区の歌碑周辺であった。地元住民たち約50人が、反戦の思いを歌声に乗せ続けた二葉さんの生涯を振り返った。

 住民でつくる建立委員会のメンバー、近くであった散策イベントの参加者たちが集合。碑の周辺でごみを拾い、建立委の上村和博事務局長から、二葉さんの被爆体験や歌に込めた思いについて説明を受けた。戦地に行く兵士を見送る情景を歌った代表曲「夜のプラットホーム」を全員で合唱した。

 歌碑は高さ1・8メートル、幅3・2メートル。被爆70年と二葉さんの生誕100年に合わせ、建立委が寄付金を集めて昨年11月に作った。

 上村事務局長は「平和を願い続けた地元出身の歌手がいたことを多くの人に知ってもらうため、毎年開きたい」と話していた。(川村正治)

(2016年9月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ