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反原発訴える詩人 ビナードさん 講演会に400人

 子どもの本・九条の会広島は24日、広島を拠点に反原発を訴える米国出身の詩人アーサー・ビナードさん(44)の講演会を中区で開いた。ビナードさんは、複数の立場から物事を見ることの大切さを強調した。

 「ことばメガネをかけかえると―絵本の向こうに見える世界」と題して話した。福島県の詩人若松丈太郎さんが1994年、福島第1原発事故による大きな被害を予想した詩を発表していたと紹介。安全性をPRする国などの視点にとらわれず、「(原発事故の起きた)チェルノブイリのレンズで地元福島を見ていたから予想できた」と解説した。

 県内の児童文学作家や読み聞かせに取り組む人でつくる同会が、設立3周年を記念して開き、約400人が耳を傾けた。

(2012年6月25日朝刊掲載)

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