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米軍低空飛行 「早期の騒音測定」採択 益田市議会委

 島根県益田市議会総務委員会は25日、米軍機の低空飛行による被害を把握する騒音測定器の早期設置を市と県に働き掛けるよう求める住民団体の請願を全会一致で採択した。27日の定例会本会議での採択も確実な情勢で、同様の請願採択は米軍機の騒音被害が問題化している県西部で初となる。

 請願は益田市の住民団体「米軍の低空・戦闘訓練飛行の即時中止を求める益田地域連絡会」が提出した。「客観的データで低空・戦闘訓練飛行の中止を求めることが必要」と強調。騒音測定器を、市役所と美都、匹見の各総合支所の3カ所へ早期設置するよう要望している。

 また、県が騒音測定器の設置を検討していることについて、県の配備数が3台に足りなかった場合は、市独自の予算措置を求めた。

 益田市内での米軍機による低空飛行とみられる騒音や機影の目撃件数は、2011年は33件、ことしは5月末までに22件寄せられている。県内では、邑南町が県からの配備数に不足がある場合、町予算で配備する方針を示している。(石川昌義)

(2012年6月26日朝刊掲載)

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