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　中国地方で計画または稼働中の大規模太陽光発電所（メガソーラー）が少なくとも２２カ所あり、発電能力が計約８万７千キロワットに上ることが２６日、分かった。中国地方は日照条件に恵まれており、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の７月スタートで、建設の動きはさらに広がりそうだ。（和田木健史）

　稼働中は中国電力の福山太陽光発電所（福山市、３千キロワット）だけ。各社の計画では、２０１２年度に１３カ所、１３年度に４カ所、１４年度に１カ所が稼働を始める。県別は山口の９カ所が最多。広島が８カ所で続き、鳥取３カ所、岡山、島根各１カ所となっている。

　事業者は、太陽光発電システムの販売・施工業者に加え、倉庫業や金属加工など異業種の参入も目立つ。

　岡山、広島県は１年間に晴れる日数が全国トップクラス。中国経済産業局は「中国地方は立地に向いている。資源に乏しい日本ではメガソーラーなどの有効活用が望ましい」としている。

≪中国地方のメガソーラー計画≫

建設地　　　　　　　　　　　事業者　　　　　　　　　　　発電能力（千キロワット）
山口県　宇部市　　　　　 中国電力　　　　　　　　　　　 ３
　　　　　　　　　　　　 　 　市が公募中　　　　　　　　　　 １
　　　　　 萩市　　　　 　　 ウエストＨＤ　　　　　　　　　１．５
　　　　　　　　　　　　 　　 ソーラーウェイ　　　　　　　　１．８８
　　　　　 下関市　　　　　　きんでん　　　　　　　　　　　１．２
　　　　　　　　　　　　 　　 長府製作所　　　　　　　　　　 １
　　　　　 長門市　　　　　ヤマネ鉄工建設　　　　　　　１．３
　　　　　 防府市　　　　　ルネサンス・エコファーム　　 １
　　　　　 周南市　　　　　ウエストＨＤ　　　　　　　　　　　１
広島県　尾道市　　　　　 ＮＴＴファシリティーズ　　　　　２
　　　　　　　　　　　　　　　瀬戸内興産　　　　　　　　　　１．５
　　　　　　　　　　　　　　　藤田守興氏　　　　　　　　　　１．５
　　　　　 呉市　　　　　　 寺田倉庫　　　　　　　　　　　　 ６
　　　　　 福山市　　　　　中国電力（稼動中）　　　　　　 ３
　　　　　 安芸太田町　　ウエストＨＤ　　　　　　　　　　　２
　　　　　 竹原市　　　　　ビットアイル　　　　　　　　　　１．５
　　　　　 世羅町　　　　　ウエストＨＤ　　　　　　　　　　　１
岡山県　笠岡市　　　　　ウエストＨＤ　　　　　　　　　　１．７５
島根県　出雲市　　　　　中電工など　　　　　　　　　　　１２
鳥取県　米子市　　　　　ソフトバンク　　　　　　　　　　３９．５
　　　　　 大山町　　　　　ソーラーウェイ　　　　　　　　　１．３
　　　　　 日南町　　　　　ソーラーウェイ　　　　　　　　　１．３

（２０１２年６月２７日朝刊掲載）