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「戦争ノー」英語通じた 留学生らを案内 三原の中学生

 三原市の広島大付属三原中の3年生81人が26日、広島市中区の平和記念公園で米ペンシルベニア州フィラデルフィア市の教諭やアジアから広島大に留学している学生を英語で案内した。ガイドの実践を通して、生徒の平和への関心を高め、表現力を養った。

 20班に分かれた生徒は、外国人22人と約1時間かけて園内を巡り、原爆ドームや原爆の子の像、被爆アオギリについて説明した。案内の前には、お好み焼きなどを食べながら交流した。

 「人生を一瞬で変えてしまう戦争は起こしてはいけないと思う」と語りかけた岡田理沙さん(14)。「つたない英語でも、平和への願いは伝えられた」とほっとしていた。

 米国の教諭一行は、同州の大学が企画した、京都や仙台市など日本の5都市を訪ねる研修の一環で広島市に立ち寄った。広島を初めて訪れた高校の歴史教諭ナタリー・カーターさん(25)は「生徒は親しみが持てて英語が上手。白血病で亡くなった佐々木禎子さんの話に感動した」と話していた。(衣川圭)

(2012年6月27日朝刊掲載)

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