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米軍機訓練 実態を調査 住民団体開始

 広島県の住民団体「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」は27日、広島、島根両県西部で米軍機の訓練実態を探る現地調査を始めた。29日までに6市町で目撃情報などを集める。米海兵隊岩国基地への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの先行搬入計画への反対声明も検討している。

 初日は、同連絡会事務局の岡本幸信次長たち5人が広島県安芸太田町と益田市を訪問。同町では2004年に米軍ヘリコプターが緊急着陸した太田川の中州周辺を視察した。

 岡本次長は、着陸場所は小学校や病院も近く、住民に大きな不安を与えたと説明。参加した軍事リポーターの石川巌さん(神奈川県藤沢市)は「アフガニスタンなどでの戦闘のためのヘリ輸送訓練だろう」と指摘した。

 現地調査は15年ぶり。一帯で近年、低空飛行する米軍機の目撃が増え、オスプレイ問題も浮上しているため実施を決めた。28日以降は浜田市や広島県北広島町を巡る。岡本次長は「オスプレイが先行搬入されれば一帯で訓練をする可能性が高い。調査を踏まえて反対の声を上げたい」としている。(畑山尚史)

(2012年6月28日朝刊掲載)

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