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自衛隊で職員研修検討 益田市長 「根性鍛えてもらう」

 島根県益田市が職員研修に自衛隊体験入隊の取り入れを検討していることが分かった。福原慎太郎市長は「精神力を鍛え、規範意識を身に付けてもらう」としている。中国地方5県の自衛隊地方協力本部は、自治体職員の研修参加は珍しいという。

 26日夜に市内の種公民館であった市長後援会の集会で明らかにした。福原市長は「市職員はクビにならず、人事評価を受けず、毎年同じように昇給する。職員の資質を高めなければならない」と強調。「自衛隊と民間企業に若い人を全員、研修に行かせることを考えている。根性を鍛えてもらう」と述べた。

 市人事課によると、陸上自衛隊山口駐屯地(山口市)に受け入れを打診しているという。同課の花本国雄課長は「実施時期や対象者などは決まっていない」としている。

 5県の自衛隊地方協力本部によると、体験入隊は2泊3日の日程で行進訓練や持久走などがあり、企業の社員研修の利用もあるという。中国地方の自治体では本年度、岡山県矢掛町が陸上自衛隊日本原駐屯地(岡山県奈義町)で実施している。(石川昌義)

(2012年6月28日朝刊掲載)

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