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20本の桜並木できた 広島市東区の二葉の里地区

 広島市東区の二葉の里地区で、原爆で焼失した桜並木の復活に取り組むNPO法人「二葉の里に桜並木を復活させる会」が20日、JR広島駅北口に近い遊歩道に20本の桜並木を完成させた。

 遊歩道沿いにある県歯科医師会館前で植樹式があり、被爆したソメイヨシノから接ぎ木した苗木2本を植えた。桜を贈呈された県歯科医師会の荒川信介会長(65)は「花見ができるほど立派に育てたい」とあいさつした。

 同地区にあった桜並木は江戸時代、広島城下一の桜の名所と言われたという。復活させる会は2006年から活動。300本をめどに植樹する計画で、今回は区画整理に合わせて整備された遊歩道150メートルの両側に、4年がかりで20本の苗木を植えた。近くの市道沿いも40本が植えてあり、合わせて計60本となる。

 同会の田辺良平理事長(82)=東区=は「東京五輪の頃にはきれいな桜並木になっているだろう。花が咲くのが楽しみ」と話している。(益田里穂)

(2016年12月21日朝刊掲載)

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