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艦載機移転に179億円 岩国基地 整備終盤で69%減 17年度予算案決定

 政府予算案で、米海兵隊岩国基地の空母艦載機移転については179億3400万円(契約ベース)が盛り込まれた。移転に伴う施設整備は最終盤を迎えており、2016年度当初に比べ69%減となった。

 予算案の内訳は、基地内と市中心部の愛宕山地区ともに、住宅エリアの水道や電気、通信などのインフラ整備が中心。建物の新たな工事発注は、基地の売店で扱う日用品の倉庫(鉄筋2階建て延べ8千平方メートル)だけとなっている。

 艦載機移転に関連し、陸上空母離着陸訓練(FCLP)の新たな候補地となっている無人島の馬毛島(鹿児島県西之表市)で、訓練施設の配置などを検討するための経費1億5900万円も計上した。

 このほか政府関係機関の地方移転の一環として、岩国市での整備が検討されている防衛装備庁艦艇装備研究所(東京)の水中無人機の試験評価施設の経費も初計上。予定地である「日本製紙クレシア」の保有地の地質調査や施設の基本設計に、2億4900万円を盛り込んだ。(松本恭治)

(2016年12月23日朝刊掲載)

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