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ラジオ部門大賞 NHK広島受賞 文化庁芸術祭賞

 文化庁は27日、優れた芸術活動を顕彰する2016年度芸術祭賞の受賞者を発表した。ラジオ部門で、広島原爆の日ラジオ特集「あの日、母は少女だった~被爆の記憶をたどる母と息子の対話~」を制作したNHK広島放送局が大賞に選ばれた。

 同特集は8月6日に放送。80歳を過ぎて被爆体験を語り始めた大竹市の女性と、それを正面から受け止めた息子との対話を、俳優の樹木希林と本木雅弘の朗読も交えて伝える。「一人の人間の体験を、時代も地域も超える普遍的なメッセージに変換させた」と評価された。

 芸術祭は71回目。このほか、テレビ・ドキュメンタリー部門で「島の命を見つめて~豊島(てしま)の看護師・うたさん~」を制作した山陽放送(岡山市)が優秀賞に入るなどした。

(2016年12月28日朝刊掲載)

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