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　安倍晋三首相（山口４区）は８日、地元の長門市を訪れ、昭恵夫人たちと父の故・晋太郎元外相の墓参りをした。昨年１２月に同市であったロシアのプーチン大統領との首脳会談に触れ、「父の悲願であった平和条約の締結に向けて、私たちの世代で終止符を打つと報告した」と説明した。

　下関市のホテルであった後援会会合では「ことし前半にロシアを訪問したい」と発言。「日本の国益を確保し、地域や世界の繁栄のために貢献する」と続け、平和条約締結の交渉の前進に意欲を示した。日ロ首脳会談の舞台になった長門市の温泉旅館「大谷山荘」での会合では、「７０年間１ミリも動かなかった平和条約交渉に大きな一歩をしるすことができた」とした。

　この日は急きょ予定を変更し、８日未明に死去した山口県議会議長の畑原基成氏を弔問。岩国市錦町広瀬の自宅を訪れた。９日は、下関市の１カ所で後援会会合に出席し、同日夕に帰京する。（折口慎一郎）

（２０１７年１月９日朝刊掲載）