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原発ダクト全国調査 島根2号機腐食 規制委指示へ

 中国電力島根原発2号機(松江市)の中央制御室の空調換気系ダクトに腐食による穴が見つかった問題で、原子力規制委員会は11日、他の原発でも同様の問題が起きていないかどうかや、ダクトの点検方法について、全国の事業者に調査を求める方針を示した。月内にも正式に指示する。

 穴は中国電が昨年12月、ダクトを覆う保温材を外して点検して発見、これまでに計19個の穴が見つかったという。ダクトに穴が開いていると、事故が起きた際に制御室に放射性物質が入り込み、運転員が被曝(ひばく)する可能性がある。

 中国電は今後、穴ができた原因や再発防止策について規制委に報告書を提出する予定。規制委は報告を踏まえ、ダクトの管理方法の改善点を検討する。島根2号機は中国電が再稼働を目指し、規制委が審査中。

(2017年1月12日朝刊掲載)

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