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戦前戦後 懐かしの福山 名古屋の出版社が写真集

 樹林舎(名古屋市)は、福山市内の戦前、戦後の風景や人々の姿を収めた写真集「写真アルバム 福山市の昭和」を発刊した。

 約600点を「戦前の暮らしと風景」「祭りと民俗行事」といったテーマごとに、10章に分けて掲載。被写体の歴史や撮影日を一つずつ解説している。陸軍歩兵第41連隊や福山城などの題材は、特集ページで紹介した。

 2014年に閉館した複合映画館「シネフク大黒座」の1933年の写真は、後の福山空襲で焼失する劇場内のにぎわいを捉えている。80年ごろ霞町で、井伏鱒二が陶芸家や彫刻家たちと話す貴重な写真もある。

 監修した福山文化連盟名誉会長の土肥勲さん(91)は「懐かしい写真ばかり。地域の変遷を知るきっかけになる」と話している。

 樹林舎は西日本を中心に郷土史に関する書籍を出版。今回は市制100周年を受け、福山市を取り上げた。A4判、280ページ。9990円。(福田彩乃)

(2017年1月13日朝刊掲載)

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