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拉致問題の解決訴え 横田めぐみさんの弟 広島市中区

 北朝鮮による拉致問題を考える「国民のつどい」が15日、広島市中区の県民文化センターであった。拉致被害者の家族の訴えに約300人が聞き入った。

 拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟拓也さん(48)は両親が高齢になったことに触れ、「北朝鮮に譲歩しないという気持ちをもっと強く発信し続けなければならない」と強調。牛田新町小(東区)で横田さんと同級生だった佐々木典子さん(52)=東区=は「新潟市へ引っ越す前日、大人になったら会おうと約束したのに、まだ会えない」と声を震わせた。

 拉致問題への関心を高めるため、政府のほか、県や市が初めて開いた。拉致の可能性を排除できない県内の特定失踪者も紹介した。

 加藤勝信拉致問題担当相は「一刻の猶予も許されない切迫感を被害者の家族と共有し、一日も早い帰国を実現したい」と述べた。(川上裕)

(2017年1月16日朝刊掲載)

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