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被爆75年に緑化フェア 20年 広島県・市、誘致目指す

 被爆75年の2020年に合わせ、広島県と広島市が国内最大級の緑化イベントの誘致を目指す方針を固めたことが24日、分かった。「全国都市緑化フェア」で、広島市中心部をメイン会場に庄原市など県内各地で関連行事を開く構想。官民の連携で自然を生かしたまちづくりの機運を高め、観光などの産業振興を図る方針だ。

 複数の関係者によると、開催時期は20年春から秋。メイン会場は広島市内の都市公園、市外の会場は国営備北丘陵公園(庄原市)県立びんご運動公園(尾道市)みよし公園(三次市)せら県民公園(世羅町)が想定されるという。

 主な事業は皇室を迎えての記念植樹や、地元自治体、企業、学校などによる花壇展示など。県と広島市は新年度に基本構想を作り、国土交通相から開催への同意を得たい考え。関連経費を折半し、当初予算案に計上するとみられる。

 フェアは1983年に当時の建設省(現国交省)の提唱で始まり、毎年開催。広島市は97年に1度誘致した。9~11月の66日間、広島大本部跡地(中区)など4会場で開き、156万人が来場した。(和多正憲)

(2017年1月25日朝刊掲載)

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