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週明けにも国に文書照会 艦載機移転 山口知事 騒音や安全性

 村岡嗣政知事は24日の会見で、山口県岩国市の米海兵隊岩国基地へ米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機が7月以降に順次移転する計画を国から伝えられたのを受け、週明けにも岩国市と連名で騒音や安全性などの疑問点を国に文書照会する考えを示した。

 村岡知事は「沖縄の普天間(飛行場)の移設の見通しが立たないうちに、艦載機移転は認められない」との基本姿勢を重ねて示した上で、「現時点での見解はない」と説明。移転容認の判断は地元の意向を尊重するとした。

 国からは移転の時期や機数、騒音の影響などが示された。村岡知事は、27日の岩国市議会全員協議会での議論を踏まえ、国への文書照会は「近いうちにしたい」と述べた。

 岩国錦帯橋空港(岩国市)の立体駐車場整備工事を巡る問題では、県も出資する第三セクター岩国空港ビルの関係者が当初の一般競争入札前に参加予定業者に対し、入札価格を指示したとうかがわせる内容を含む記録文書が流出した。村岡知事は「事実確認を指示している。しかるべき時に結果を報告する」とした。(佐藤正明)

(2017年1月25日朝刊掲載)

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