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二葉7社寺 8・6祈りの夕べ 尾長天満宮で試験点灯

 広島市東区の二葉山の麓にある七つの神社と寺院が「原爆の日」の8月6日夜、境内や参道に計千本のろうそくをともして原爆死没者を慰霊する催し「夏の夜、祈りと平和の夕べ」を初めて開く。25日夜、7社寺の一つ、尾長天満宮でろうそくの試験点灯があった。

 7社寺は同天満宮のほか、饒津(にぎつ)神社、明星院、鶴羽根神社、広島東照宮、国前寺、聖光寺。

 被爆直後に救護所となった社寺もあり、これまで8月6日には各社寺がそれぞれ死没者を供養してきた。合同で慰霊することで、より多くの人に平和の大切さを考えてもらおうと企画した。

 試験点灯では、尾長天満宮の渡辺清臣宮司(58)や催しに協力する東区役所の職員が境内への階段脇などに100本のろうそくを置き、配置を確認した。

 8月6日の点灯は午後7時半から2時間。平和記念公園(中区)の「平和の灯(ともしび)」から採火する。広島東照宮では被爆者の久保田訓章宮司(80)が体験を語る。各社寺を巡る東区主催のイベントもある。いずれも無料。東区地域起こし推進課Tel082(568)7705。(長久豪佑)

(2012年7月26日朝刊掲載)

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