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禎子さん 語り継ぐ 「原爆の子の像」で碑前祭

 広島市内の31小中学校の計約350人が25日、平和記念公園(広島市中区)の「原爆の子の像」で碑前祭を開いた。2歳で被爆し、10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんをモデルにした像の前で、平和への誓いを新たにした。

 黙とうの後、安佐中の生徒9人が原爆投下後の惨状を詠んだ詩を朗読。各校の代表者が折り鶴をささげた。禎子さんが在籍した中区の幟町中3年小浜杏花さん(14)は「ヒロシマの子として、被爆体験と原爆の悲惨さを語り継ぐ」とアピール文を読み上げた。

 像は1955年、禎子さんの死をきっかけに、建立のための募金活動が始まり、58年5月に完成した。碑前祭は24回目。幟町、安佐、祇園東の3中学校の生徒が準備した。(山本堅太郎)

(2012年7月26日朝刊掲載)

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