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英国人男性から英文の手紙 折り鶴と平和メッセージのお礼 広島県府中市の栗生小

 府中市栗柄町の栗生小に76歳の英国人男性から英文の手紙が届いた。6年生が昨年11月に修学旅行先の京都市で折り鶴と英語のメッセージを男性の息子に渡したお礼だった。勉強に励む児童へのエールがつづられている。

 英会話を試みた児童に感動したことをまとめたA4用紙2枚。「全ての教科を勉強し続けるように励ます責任があると思った」「今は手紙の中身が分からなくても、きっと分かるようになる」。男性は手紙を保管し、折り鶴は庭に飾っているという。

 6年生30人は清水寺などで17の国と地域の外国人観光客と会話した。平和を願うため広島訪問の呼び掛けなどのメッセージと、折り鶴を手渡した。うち2人が男性の息子と対面した。山路彩奈さん(12)は「手紙が来ると思ってなかった。英国がすぐ近くにあるみたい」と手紙に驚く。

 9日は授業で手紙の感想を発表した。「励ます責任を感じてくれるなんて」「府中はみそが有名と伝えたい」。返信を決め、それぞれが考えた内容を英文にするという。

 「桜が美しい春がいいが、年を取っている」と広島訪問ができない男性のため、桜の下で撮影した全員の写真も同封する計画だ。世戸綾乃さん(12)は「中学で英語を頑張り、会話できるようになりたい」。顔も知らない男性へ思いを届ける。(山崎雄一)

(2017年2月10日朝刊掲載)

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